キュクロプスは、ボス専用の武器が用意されている唯一の戦いだ。塗装された扉の先、封鎖された部屋の展示台に対物ライフルが置いてある。弾は無限で、威力だけで戦いを終わらせられる。設計意図ははっきりしている。この戦いは資源管理の話ではなく、「3つの体、次に5つ。どれが撃てるのか」の話だ。
戦場はよつば台団地の天井エリアを抜けた先、重力収束帯。到達すること自体が関門で、防護隊員の記録2を読んで鍵を使うまで扉は開かない。目標が変わる前に扉を連打しても何も起きない。
戦場に入る前に
封鎖された部屋でやることは2つ。1つはライフルを取ること。この戦いはこの武器を前提に調整されていて、ハンドガンで入ると5分の戦いが弾薬の問題に変わる。もう1つは、部屋に置かれている記録を読むこと。記録は異形の説明と武器の説明を同じ文で書いている。
ライフルの弾は気にしなくていい。他の装備の弾は気にしたほうがいい。
第一形態:レーザーと頭
最初の形態は追尾するビームを撃ってくる。答えは動きではなく地形で、戦場の低い遮蔽が射線を切る。遮蔽の裏に回り、スコープから降りて位置を取り直し、線が空いてから覗き直す。
ダメージが通るのは頭。この形態で体を撃ってもほぼ意味がなく、対物ライフルの扱いの重さが、無駄撃ちのコストを時間として請求してくる。
蓄力中に撃ち続けると、発射前に中断できる。つまりチャージ中の正解は隠れることではなく撃ち続けることで、隠れるのはビームが出てからでいい。
第二形態:鎖でつながれた2体
体が砕け、鎖でつながれた分身2体を伴って戻ってくる。この形態の本体は的ではない。鎖が目印で、分身がダメージのゲートになる。2体とも落とすまで本体には通らない。
分身が危ないのは動きを止めた瞬間で、そこで振り回してくる。この振りはパリィでき、この戦いでパリィが元を取るのはここだけになる。弾を1発も使わずに分身を無防備にできる。
2体とも落とすと、本体は背景に溶け始める。光らずに輪郭だけになるので、体力ゲージではなく影と床を見る。見失うのが、この形態で一番多い崩れ方だ。
第三形態:目と5体の分身
最後は目の状態になり、分身が5体に増える。ルールが少し変わる。分身は「ゲート」ではなく「中断装置」で、レーザーがチャージされているあいだに全部落とすと攻撃そのものが止まる。
分身がすでにいない場合は、第一形態のルールに戻る。本体を撃ち続ければチャージは中断できる。つまりこの戦いには「撃つのをやめて待つ」が正解になる状態が存在しない。
ゲージが空になっても本体は消えない。浮遊する目と触手が残り、攻撃を続け、ダメージも受け付ける。バーが空になった瞬間に撃つのをやめた人が、死亡モーションだと思った何かに殴られる。
ライフルが仕組みの一部
弾が無限なので、外した弾のコストは時間だけになる。いつもの助言が反転する。キュクロプス相手では、体に撃って仕事をした気になるより、半秒かけて頭を狙うほうが速い。
遮蔽がダメージより効く理由
ビームは追尾するので、防御は射線を切ることだけになる。遮蔽は低いので、しゃがむことが目的ではない。銃口と自分のあいだにコンクリートを入れることが目的で、遮蔽の横に立って上から撃つのは、開けた場所に立つのと同じになる。
形態が変わるたびに位置がリセットされるのも同じ理由で効いてくる。フェーズチェンジのあいだもスコープを覗き続けた人が、次の形態の最初の攻撃を踏む。
よくある負け方
1つ目は、封鎖された部屋のライフルを取らずに、慣れた銃で入ること。分身の数が2体と5体なのは、この武器の火力を前提にした数字だ。
2つ目は、分身が追いにくいからと本体を撃つこと。2体が落ちるまで本体は無敵で、これは仕様であって不具合ではない。試し撃ちの弾は戻らない。
3つ目は、フェーズチェンジでスコープを維持すること。形態が変わるとボスの位置も射線も変わる。
4つ目は、体力ゲージが空になったところで止まること。残骸は戦い続ける。
この戦いが教えていること
キュクロプスは「何を撃つか」の階層を教えてくる。この戦いには正解が3つあり、頭、分身、目と移り変わる。そして本体は、どの形態でも正解にならない。
同時に、銃を1丁選んで覚えることの味方でもある。このライフルは準備の報酬ではなく、弾数が制約でなくなったときゲームがどうなるかの実演になっている。