アノマリスの体験版は序盤と病院1フロアを収録し、最後にボスが待つ。本筋どおりに進めば45分ほど、寄り道を全部見ればもっとかかる。プロデューサーはこの範囲を製品版のおよそ1割と説明している。以下は順番どおりのルートで、多くの人が通り過ぎる2点も含む。

起動前に

体験版は本体の分岐ではなく独立したSteamアプリ(app 4682820)で、PlayStation 5とSwitch 2でも配信されている。2026年7月下旬から公開され、延長された経緯があるので、週末だけの期間限定ではない。

収録は序盤、病院のフロア、工作室のチュートリアル、ボスまで。集合住宅、商店街、病院より先は入っていない。体験版でゲームの幅を判断しようとするなら、その前に知っておきたい。

病院のルートを順に

  1. 出撃する。 ここで防護服と見た目が解放される。初期装備のまま進まず、出る前に着替えておく。
  2. 紅田と話す。 通信のオペレーターで、会話を終えるまで目標が進まない。
  3. ロビーの階段で2階の受付へ。 最初のちゃんとした目標マーカーがここ。
  4. 2階の受付でポータルを建てる。 ポータルは鞄の中身を基地へ送る設備で、このフロアの大半ではこれ1つしかない。
  5. Uchisusariが襲ってくる部屋を片付け、床を見る。 ショットガンが落ちている。体験版で最大の戦力アップだ。
  6. 特殊疾病棟で血文字のメッセージ5つを探す。 5つすべて読むまで北東の扉は開かない。
  7. 連絡通路を抜ける。 両側から敵が出る狭い場所。撃ち合うよりショットガンか手榴弾のほうが速い。
  8. 東の扉から回り込んでナースステーションへ。 まっすぐは入れない。回り込んだ先のPCが次の目標を解放する。
  9. 連絡通路に戻り、奥の扉から手術室へ。 入った時点でイベントが始まる。
  10. 手術台を調べる。 ここからボス戦。

4番目のポータルには補足がいる。このフロアではほぼ1つしか手に入らないので、最初に通ったときに素材を放り込んでおくほうが、持ち歩くより価値が高い。次のポータルが遠いことは、ゲームは教えてくれない。

通り過ぎてしまうショットガン

Uchisusariと戦う部屋が、そのままショットガンのある部屋でもある。戦闘そのものが意識を奪うので、拾い損ねる。箱ではなく床に置かれているため、宝箱のマーカーも出ない。

持って行くと体験版の後半が変わる。7番目の連絡通路は近距離武器のために作られていて、ボス戦も、攻撃力44の初期ハンドガンより瞬間火力の出る武器のほうがはるかに楽だ。

最後のボス

相手はShirayamigataで、競争ではなくループの戦い。体力を1割ほど削ると全方向への光の攻撃が来る。これをしのぐ手段は柱の陰に立つことで、走っても間に合わない。

光が引くと背中の無影灯が開く。すべて壊すことが実質のダメージで、そこからまた周期が始まる。灯のフェーズに本体を撃つのは弾の無駄だ。

体験版では持ち込める弾が少ない。だから手術室までの戦闘は飛ばすのが実用的な判断になる。弾を使う価値があるのは、通路の待ち伏せくらいだ。

体験版が渡してくれる仕組み

病院で出会って、そのまま最後まで残る仕組みが3つある。スキャナーは専用キーで、周囲の物体を印で示す。色が種類、本数が距離を表す。素材や隠し物件は明らかな戦利品として描かれないので、どの部屋でも使いたい。

2つ目が半異形化。体力がしきい値を下回ると玲緒奈は部分的に異形化し、スキルが強まりMPが自然に戻る。攻撃入力を押し続ければHPを削ってMPを買える。説明は体験版で1回だけある。

3つ目が2階受付のポータル。鞄の中身を確定させる設備で、体験版では1つしか与えられない。だから以降の部屋はすべて、何を持つかの判断になる。

最初のOVの使い道

体験版のOVは、工作室を体感できるだけあり、系統を1本終わらせるには足りない。意図的な設計だ。病院の攻略が変わる買い物は2つで、弾の携行量と武器の段階1つ。この順で買う。

防護服を最初に買わないこと。数値が小さく、病院は短く、武器の段階1つのほうが、体験版の防護服すべてを合わせたよりボスに効く。

製品版を買うつもりなら、体験版のOVは貯金ではなく予行演習と考える。1つも引き継がれず、製品版の強化価格はここで見たものと同じだ。

引き継がれるもの

進行は製品版に引き継がれない。はっきり書かれていて、両方遊んだ人が口を揃える。例外として、体験版で開発した服のセットだけは製品版へ持ち込める。

ボスを倒した後も病院は周回できる。だから体験版は工作室の練習台として成立する。金を払う前に強化の段階を理解したいなら、1回ではなく2回通うといい。

1つだけやるなら

ボスを倒したら、もう一度入って工作室で20分過ごす。体験版の強化システムは製品版と同じで、表示されるOVの値段も本物だ。

体験版が見せないもの

重力が反転した集合住宅、商店街、病院より先の異界は入っていない。後半のボス4体も出てこない。ゲームが最も開けた場面も見せない。体験版はループを教えるために、意図的に最も直線的な区画を切り出している。

見せてくれるのは、このゲームを好きになるかを決める部分だ。脱出の緊張、弾の経済、弾きのタイミング、工作室。病院でこの4つがしっくり来るなら、製品版は舞台が良くなった同じものになる。