アノマリス/ANOMALITH に「最強武器」は1丁しかない、という答え方は正しくない。このゲームは廊下と広間と潜行で求められる銃が変わるので、同じ1丁が場面によって最強にも最弱にもなる。結論を先に置くと、近距離はショットガン、中距離はリボルバー、遠距離と単発はスナイパーライフル、潜行はプロトタイプハンドガン。予算を1丁に集中するなら、半自動スナイパーライフルが最も多くの場面を1丁で覆う。
攻撃力の数字を信じすぎない
最初に見るべきは攻撃力ではない。表の攻撃力は系統によって意味が違うからだ。スナイパーの645は1発のダメージ、ショットガンの110は1ペレットあたりで、実際には複数のペレットが同時に飛ぶ。だからスナイパーの645とショットガンの110を並べて「6倍強い」と読むのは誤りになる。
比較していいのは同じ系統の中だけ。ハンドガン系なら44と87と56、ショットガン系なら110と119、スナイパー系なら645と360。系統をまたぐ比較は、装弾数と連射と拡散を一緒に見ないと成立しない。
そして攻撃力より先に効いてくるのが、表の下段にある6つの数字だ。会心率、会心ダメージ、反動制御、拡散、扱いやすさ、騒音。このうち騒音が最も過小評価されている。ボルトアクションのスナイパーは騒音150で、初期ハンドガンの3倍。1発撃つたびにその一帯の敵を自分の位置へ引き寄せる。
近距離:ショットガンが最強
病院で拾えるショットガンは、攻撃力110、装弾6、拡散450。この拡散の大きさが、そのまま射程の短さを意味する。他の銃が15から30のところ450なので、近距離で戦うと決めた場所でしか持ち歩く価値がない。
だが狭い廊下では、これが最も確実に仕事をする。エイムが定まらなくても当たる。序盤にアノマリーと初めて戦う部屋に落ちているので、初期ハンドガンのまま突っ込むより、取りに戻る価値がある。序盤で得られる最大の戦力差がそこにある。
二連ショットガンは攻撃力119、装弾2、会心率15で全武器中最高。ただし2発撃ったらリロード130。主力ではなく非常ボタンで、扉を開けてから片付ける速さでは他に代えがない。
中距離:リボルバーが最も素直
リボルバーは攻撃力87、装弾6、会心率9、会心ダメージ2.0。ハンドガン系の中で最も重い一撃を持ち、装弾6発で6回撃てる。製作には開発レベル2と2,800 OVが要るが、それだけの差が数字に出ている。
初期ハンドガンは攻撃力44、装弾12。弾数は倍あるが、1発の重さは半分以下。敵の体力が上がってくると、12発撃ち切るより6発で沈めたほうが安全になる。これが中盤でリボルバーに替える理由になる。
プロトタイプハンドガンは攻撃力56と控えめだが、騒音40で全武器中最小、扱いやすさ700で最大。撃てば一帯を引き寄せるこのゲームで、この組み合わせは「初心者用の拳銃の姿をした隠密装備」になる。デラックス限定なので誰でも選べるわけではない。
遠距離:645か360か
スナイパーライフルは攻撃力645、装弾3。1発の重さは全武器で最高。だが装弾3発、扱いやすさ310で全武器中最低、騒音150で最大。1発を完璧に決められる人にだけ、645は645として返ってくる。
半自動スナイパーライフルは攻撃力360で、645より285低い。代わりに装弾が10発、扱いやすさ450、連射も速い。285を捨てて7発と速度を買った銃で、敵で埋まった廊下を生き延びる用途ではこちらが上になる。
だから「最強はどちらか」への答えは、1発を当てられるかどうかになる。当てられるなら645、当てられないなら360。デラックスを持っていない場合、この選択肢自体が存在しないので645一択になる。
SMG:2丁とも主力にならない
サブマシンガンは攻撃力33、装弾20、連射1000。旧型は攻撃力20、装弾30、連射1100。数字だけ見ると旧型のほうが多く撃てるが、1発20は全武器中最低で、弾を壁に流すだけになりやすい。
この系統が強いのは、貫通や制圧より「数で押す」場面、つまり敵が複数いて距離が近く、リロードの隙を作りたくないとき。ただし拡散22から30は中距離以降で当てにくく、騒音も55から65で静かではない。
1丁目に選ぶ銃ではない。2丁目に持つ余裕があるなら、ショットガンの代わりに置く理由も薄い。この2丁は、他の系統を育て終えたあとに触る銃として扱うほうがいい。
デラックス3丁は上位互換ではない
プロトタイプハンドガン、二連ショットガン、半自動スナイパーライフル。この3丁はデジタルデラックス版の同梱武器で、工作室のレシピにも行がない。買った人にだけ与えられる権利で、周回して取り直せる上位互換ではない。
3丁とも、既存の銃を単純に強くしたものではない。半自動スナイパーは攻撃力を285諦めて装弾を7発増やし、二連ショットガンは装弾2発と引き換えに会心率15を取り、プロトタイプは攻撃力を捨てて騒音40を取った。どれも何かを捨てている。
だからデラックス武器目当てで上位エディションを考えるより、単品の追加コンテンツとして買ったほうがいい。中身はすべて個別にも売られている。
1丁だけ選ぶなら
持ち歩ける鞄は固定のグリッドで、見た目より狭い。コンテナバッグが12×6、レスキューバックパックが12×7。弾も消耗品も回収品も同じマスを奪い合うので、2丁目は潜行のあいだずっと、そのグリッドの大きな区画を占める。持ち替えにも一拍かかり、このゲームの敵はその間を罰してくる。
この条件で1丁を選ぶなら、半自動スナイパーライフルになる。理由は3つ。装弾10発でリロードの回数が少なく、扱いやすさ450で廊下でも振り回せて、攻撃力360が中距離でも遠距離でも足りる。1発の重さを捨てたぶん、場面を選ばない銃になっている。
デラックスを持っていないなら、スナイパーライフルかリボルバーのどちらかになる。狙えるなら645、狙えないなら87。この2択は、自分の腕ではなく敵の動きを読めるかどうかで決めればいい。
強化は1丁に集中する
各武器には攻撃力、リロード速度、反動制御などをカバーする5本の評価ゲージがある。素材とOVを払って1本ずつ埋め、5本すべてが埋まって初めて段階が上がる。途中まで埋めた銃は、次の段階の弱い版ではなく、数値が少し良くなった同じ銃だ。
素材を4丁に薄く配れば、半端なゲージが4本残って新しい段階は生まれない。1丁を限界まで押し上げれば、より良い銃がそのまま現れる。だから最強武器を探すより、選んだ1丁のゲージを埋めきるほうが速い。
アタッチメントも同じ素材の池を共有する。すぐ買い替える銃のためにチップを開発するのはOVの無駄になる。2,800 OVの製作段階を先に取り、そのあとでアタッチメントに金を使う順番が正しい。